【サンパチオ年末特別インタビュー】おっさんがゴールするコツは、若手の得意なプレーを知ることだね

サンパチオの選手兼監督を務める男、木下周平。先日自身が持つチーム最年長ゴール記録を更新した。木下はあの日、何を考え、何を思っていたのか。ワークライフフットサルバランスを追求するアラフォー男の本音を探った。

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—— 37歳9カ月の最年長ゴールを決めた瞬間の気持ちを聞かせてください。

興奮したし、うれしかったですね。昨シーズンの不動前戦以来ゴールなんだけど、やっぱりゴールっていいね。試合前にはゴールを決めた時のパフォーマンスを一応は考えてはいるんですけど、興奮して忘れちゃいましたね。結局いつも同じポーズになっちゃうんですよね・・

—— あれ、どんなポーズだったでしょうか? 解説していただけますか。

むかしっから点決めたら万歳!みたいな感じで両手を広げるんですよね。なんであのポーズなのかは自分でもわからないんですが。

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(2012年8月4日 BANFF TOKYO戦)

—— 清水エスパルスのトニーニョですね。

ずいぶんと古いですね…。いずれにしても何がきっかけかはわからなくて、すいません。しかも最近では、写真撮られるのを意識してピースにしてますが(笑)、我々世代は写真撮られる時はピースが基本でしょ、みたいなね。

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(2014年12月06日 不動前戦)

 

—— 喜びを最初に伝えたのはどなたでしょう?

スタンドで見ていた嫁と息子ですね。この日は会場が家から近かったので、嫁と息子を連れてきました。というのも、いつだったか、高志(サンパチオ会長を務める高校同級生)が試合前の集合写真に息子と一緒に写ってたのを見て、『あれ、いつか俺もやりたいな』と思っていて、そのチャンスが巡ってきたわけで。それを撮ったら嫁と息子は帰る予定だったんですけど、ゴールした瞬間、スタンドを確認したらまだいたんですよ。「パパ、点決めたよ!」って感じで、思わず手を振っちゃいました(笑)。息子はきっと覚えちゃいないんだろうけど、思い出に残るゴールになりました。結局、前半で帰りましたしね。

その後、ベンチに向かって走り出したんですけど、フットサルスタイルさんの写真に撮ってもらわなきゃって、引き返しちゃいました(笑)。それからベンチ前で待ち構えるメンバーの元へ、みんな顔がニヤついていました。

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—— なんか素敵なエピソードですね。ところで「パパ」と呼ばせる派なんですか?

最近では子どもに「パパ・ママ」と呼ばせていいものか、賛否両論あるようですが、今は「パパ」ですね。あまり意識はしてないんですが、家族が自分のことを「パパ」って呼ぶんで。ただ、いつまでも・・というわけにはいかないので、ある程度の年齢になったら「父ちゃん」か、まぁ普通に「お父さん」と呼ばせますけど。今はうちの息子はまだしゃべらないんですが、ママより先にパパって先に呼ばせたいですね。

 

—— では周平パパがゴールに至るまでのプレーを解説してください。

この日は、あわよくば「子供の前で1点取りたいなと」という思いもあったんで、監督特権をフルに活かし、実は自分が点を取れそうなセットにしていたんです。

—— パパ見せ場セットですね。

ええ、そしてあの場面、鯰江が右サイドに1対1になって、なぜか縦がガラ空きでそのまま突破しちゃったんです。それで「チャンスだ」と思い、少し遅れ気味にゴール正面に走り込んで、「なま、出せ!」と叫びました。

—— いい声出てましたよね。でも「生、出せ!」ってなんかあれですね。

いきなり下ネタですか。

—— すいません(笑)、本当にいい声出てましたよね。

はい、そしたらいわゆるエンジェルパスが来て、あとは合わせるだけで、普段からゴール上を狙うんですが、良いコースに飛びましたね。練習の賜物と言っていいんじゃないでしょうか。気持ちよかったです。

—— 試合後、鯰江選手とはどのような話をしましたか?

うーん、試合後に二人でお酒を飲みに行っていろいろ話したような気がするんですけど・・あんま覚えてないですが、あの場面、シュートを打とうと思ったらしいです。でも、中からスゴイ声が聞こえたから出さざるを得なかったって言ってました。あと、自分の他にナオ(飯塚)もゴール前(ファーポスト付近)に走り込んでいたんですよね。でも、鯰江は「そっち(ナオ)にはパス出すつもりはなかった」って言ってました。

—— 監督の声は絶対ということでしょうか?

基本的にはそうだと思っています。「昨シーズンの開幕戦のDiavolo戦でエンジェルパスをあげたそのお返しをようやくもらったな」って一応お礼はしておきました。

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—— この日が来るのは時間の問題と考えている関係者が多かったと感じています。木下さんご本人はどのような気持ちで今シーズンを過ごしていたのでしょうか?

監督と選手を両立する難しさもあって、出場機会も減りつつあるんですが、今シーズンもどこかの試合で点は獲りたい気持ちはありました。そのためにはどうしたらいいのか、その一点だけを考えていました。

ただ、もともと自分でこじ開けて点を獲るのは難しいなと思っているので、ならば、いかに若手を上手く使って点を獲るか、それにはチームメイトの得意なプレーを”知る”ことが大事なんじゃないかって。体が動かない分、頭を使って得点チャンスを狙っていますね。

—— 結構動けていると思いますよ。

いやいや、年齢とともに衰えは確実にあるので、動けるように最低でも一週間に一回程度は動くようにしています。現状維持が目標です。といっても、サンパチオは週一回の練習もあるかないかの時もあるんで現状維持するのも難しいんですが(笑)。

——  同い年の髙橋選手、高志選手に伝えたいことはありますか?

サンパチオの公式戦最年長ゴールは私のものでいいのかい?と言いたいですね。

—— 最後に、木下選手にとってゴールとは何でしょう?

最高の酒のつまみです。

—— 好きですね~お酒。これからもフットサルとおいしいお酒の醍醐味を味わい続けてください!

 

取材:サンパッチー二
協力:サンパチオエンタテイメント

 

写真提供:東京都フットサル情報サイト【FutsalStyle】

 

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