2016年10月11日。謎に満ちた一本のニュースが飛び込んできた。
「玲太選手がサンパチオと最年少契約」
真相を確かめるべく独自の情報源から本人を直撃した。
取材:サンパッチー二
協力:サンパチオエンタテイメント
—— はじめまして。本当にお若いですね。
玲太:はじめまして。よろしくお願いします。
—— いきなり失礼な質問で恐縮ですが、お名前はりょうたさんで、よろしいですよね? 本当に情報不足でして。
玲太:はい。そうなんです。漢字も響きもかっこいいですよね。
—— スカッとした響きが男らしいし、漢字は個性があっていいですね。私の知人のなかでは初めてのお名前でした。
玲太:ありがとうございます。
—— 早速ですが、サンパチオと最年少での契約ということですが、お気持ちをお聞かせください。
玲太:まずは自分自身、この夏の8月23日に無事生まれてくることができたこと。妊娠期間も身体に気を使ってくれた母に感謝したいです。そしてまだ何もできない僕ですが、契約を結んでくれて大変光栄に思います。まずは、サンパチルの一員として、自分のできることをやるだけですね。
—— サンパチルにも先輩が沢山いますが、ライバルは誰ですか?
玲太:そうですね、最近多くなってきてるみたいですが、やはり年の近い圭汰ですかね。彼には早く追いつきたいとは思ってます。あとは、佑成ですかね。彼は親に似て身長がすでに1m30cmあるみたいですし。
—— まるでキリンですね。玲太選手に話を戻しますが、契約に50日ほどかかってしまった理由は?
玲太:まず、僕の誕生がサンパチオ側へ漏れる前に、海外のビッククラブに先に交渉を進めようとしていましたが、難航しておりました。その後、やはり父もお世話になっているサンパチオでお世話になることが決まったということ。サンパチオ側と両親との間での契約条件を詰めていて時間がかかっていたようです。
—— そうだったんですね。我々もこのニュースには大変驚きました。スカウトが目を付けていたという情報もまったくありませんでした。
玲太:あはは。そうですか。それはすいませんでした(笑)。でもその驚きがこうした取材につながったのだと思うのでよかったです。
—— それは確かにそうですね(笑)。ところで将来的にはやはりフットサルクラブで?
玲太:う~ん、まだサッカーやフットサルをやるかも決めていませんが。何をやるかはもう少し世の中を知ってから決めたいとは思っております。
—— まだ50日の人生ですからね。でも決断を待っているファンはきっとたくさんいます。スピード、スタミナ、テクニック抜群の父と、学生時代に6年間無遅刻無欠席という大変フィジカルに優れたお母様をお持ちということから遺伝子的に相当期待されています。
玲太:そういえば、父親は、僕がいずれにせよ将来ヨーロッパで活躍するだろうから、英語を勉強させようかなとか言っていました。
—— そうですか。そこまでお父様ご自身が発言されているとなると、それは親バカというか、バカ親ですね。あ、口が滑りました。
玲太:いえいえ、ぼくも親に似ないよう気を付けないとな、と思っていたので。
—— 50日前そんなお父様の第一印象はいかがでしたか?
玲太:生まれた瞬間、父を見たら、泣きそうになってしまいました(笑)。あ~、この人が僕の父か、眼鏡か~って思いました。
—— 視力も遺伝するのでしょうか。眼鏡が似合うと良いですね。そういえばお父様が「今年誕生した赤ちゃんの中でおそらく世界一かわいい」とおっしゃっていましたが、ご自身ではどのように感じているのでしょうか?
玲太:そうですね。父に会う度にかわいいって言われますし、親戚や祖父母に会っても、イケメンとか、かわいいとか言われますので、まだ、鏡で自分の顔を見たことはありませんが、おそらく、今年一番かわいいですね。
—— 変な自信はお父様そっくりですね(笑)。でもその自信が世の中大事だったりします。
玲太:あはは。そうですよね。ありがとうございます。
—— そうそう、聞き忘れていましたが、玲太選手のお名前の由来や意味は?
玲太:響きと字と画数がポイントだったと。母の意向が強かったらしいですね。漢字の意味から、美しく内面も綺麗な子に育って欲しいって願いもあるみたいですが、まぁ、後付け感もありますよね~。サンパチオフットサルクラブに小池崚太選手がいて、父の小中高と一緒にサッカーをしてきた友人が亮太さんで、同じ読みは…という気持ちもありましたが、両親が無い頭を捻って考えてくれたので大切にしていきたいとは思っております。
—— お父様はお風呂に入れてくれたり、オムツを替えてくれたりしていますか? その時はどんな気分でしたか?
玲太:今は母の実家で暮らしているのですが、父は週末になると来て、お風呂やオムツ替えをしてくれます。まぁ、なんといいますか、僕の機嫌を取るために必死ですね。一生懸命やってくれてますが、まだまだ初心者と言いますか、慣れてませんよね。ちんたらして時間がかかってる時は、思いっ切り泣いてやることにしてます。
—— お母様の愛情をどのような時に一番感じますか?
玲太:母の愛情は常に感じてますね。母は僕のおかげでまともに寝れない生活が続いてますからね。一番と聞かれると、やはり、食事の時ですかね。どんなに夜眠くても、すぐに食事をくれますから。
—— ではお父様は将来どのようなお父様になっていただきたいと感じますか?とくにライフワークフッサルバランスについて。
玲太:まぁやはり、子は親の背中を見て育つって言いますからね。とりあえずどしっと構えて欲しいですね。ライフワークフッサルバランスについては、僕との時間も大切にして欲しいですが、できる限りフットサル頑張ってもらって、将来的には一緒に蹴りたいですね。
—— 若いのにずいぶんお父様思いですね。では、これからのお父様に期待するプレーは?
玲太:昔はドリブルで抜くことが多かったみたいですが、今季はまだ1点らしいじゃないですか。でも、まぁ、あれですよ、怪我をしないプレーに期待してます。
—— どんな大人になりたいですか?
玲太:今はまだ、何とも言えない部分もありますが、遅刻をする大人にはなりたくないですね~。
—— 人は三歳までに決まるという話もあります。これからの三年間の目標などあれば教えてください。
玲太:そうですね、まずは目先の目標ということで、首をすわらせるところから一歩一歩成長して、何より健康で3年間を過ごしたいですね。人生、健康が第一ですからね。三歳になった頃には、しゃべってますかね? しゃべってますよね。人それぞれですかね。しゃべりたいです。
—— 話は変わりますが、お誕生日の8月23日は、何か意味のある日と伺いました。
玲太:そうなんです。よくご存じですね。僕の両親が出会ったのが、サンパチオの会長、大川高志さんの結婚式でして結局両親も同じ会場で式をあげたみたいで、大川さんにはいつも感謝してるって言ってますね。それで、8月23日は、大川さんの入籍記念日なんです。それにはびっくりしましたね。
—— そうなんですね! それはすごいですね。不思議な縁といいますか、なんと言うか。
玲太:はい。大川さんがいなかったら僕も生まれてなかった可能性もありますし、不思議です。しばらくは、その縁を全面に出して行って、サンパチルでアピールしていこうと考えております。
—— それは効果ありそうですね。監督は高志さんの弟、聡史さんという噂ですからね。
玲太:監督へのアピールも大事ですもんね。
—— 生まれて50日の今の気持ちを「せっかくの◯◯なので◯◯。」で表現すると?
玲太:う~ん、「せっかくの最年少なので甘える」ですかね。偉大な父もいますし、優しい母もいますし、サンパチルにも沢山の先輩がいますので、今のうちに思いっ切り甘えたいなと。
—— 意味はいいのですが、いまいちな解答ですね…
玲太:正直むずかしかったです。でもちょっとアレンジしても良いなら、「せっかく生まれたので笑う」ですかね。
—— うーん、なるほど。では最後の質問ですが、
玲太:あっ、すいません、ちょっとうんち出たみたいなので、泣いて良いですか。「せっかくのうんちなので泣く」。
—— お!うまい! でもちょっと我慢してください。では最後に、
玲太:うぇ~ん。うぇ~ん。
—— 泣いてしまいましたか…
土屋玲太 プロフィール
2016年8月23日神奈川生まれ。類いまれな愛嬌を発揮し、両親および親族を笑顔にする能力に優れる。現在は、母Aさんによる世界屈指のフィジカルマネジメントによって身体能力向上に力を注ぐ。好きな食べ物はおっぱい。土屋考古学研究所イケメン発掘大賞2016グランプリ、土屋家かわいい選手権優勝など受賞多数。父親はサンパチオFCの土屋慧。
ブラジル発のフットサルブランドダウポンチ(DalPonte)日本を始めとする世界20カ国以上に輸出販売を行っており世界中のファンを魅了し続けている。