原氏「今シーズンに関しては満場一致で継続となるのにそれほど時間はかかりませんでした」メインスポンサー契約継続を締結に関する記者会見

2020年7月某日。

2017年から継続してサンパチオフットサルクラブのメインスポンサーを務めているサンパチオエンタテイメントがオンラインで記者会見を開き、2020年シーズンもメインスポンサー契約を継続すると発表した。

サンパチオエンタテイメント人事・広報担当の原が、4年目となるメインスポンサー継続に至った経緯、今シーズンの展望、そしてある男について語った。

 

スポンサー契約締結に関する記者会見(要旨)

Q. 約3年ぶりの記者会見になる。

そうですね。我々サンパチオエンタテイメントは、前回会見(2017年6月)以降も2018年、2019年と続けてサンパチオフットサルクラブ(以下、サンパチオFC)のメインスポンサーを続けてきています。2020年も協議の結果スポンサーを続けることにしたのですが、そういえばここしばらく会見していなかったな~と思いまして。久々に皆さんの前に出たくなったので出てきました(笑)。

 

Q. 「サンパチオエンタテイメント」と「サンパチオFC」の関係性については・・・

説明長くなってしまうので、ネット見ろ(笑)。

 

(と、おっしゃっていますが、一応、補足しておきますと)

「サンパチオエンタテイメント」は1997年結成当時は単純にフットサルチームの名前でした。それが月日を経る中でフットサル以外の活動にも大きく幅を拡げることになった経緯があり、一方同時並行で競技系志向として「サンパチオFC」が設立されていますが、サンパチオFCの運営元は「サンパチオエンタテイメント」となります。

なので、わかりやすく例えると「サンパチオエンタテイメント」がフットサルチームの運営を始めとした様々な事業を行っている「会社」で、「サンパチオFC」はその中で競技系フットサル部門を担当している「一組織」というイメージでしょうか。

前回(2017年)の記者会見の模様

 

Q. 今シーズン、ようやく開幕が決まった。

このコロナ禍において、開催の実現に向けてご尽力いただいた都リーグ関係者のみなさまにまずは深く感謝申し上げます。正直今シーズンの実施は難しいと思っていました。

レギュレーションも残り日程等様々な要素を総合的に勘案して導き出した結果と思いますし、まさに今考えられる「ベスト」じゃないでしょうか。都リーガーも今シーズンはいろいろな方に感謝して、ピッチに立ってもらいたいですね。

 

Q. サンパチオFCはグループ分けの結果Bリーグとなった。対戦相手含め今シーズンの展望をどう見ているか。

いや、AリーグだろうがBリーグだろうがそれほど大きな差はないですよ。昨年最終節まで残留争いをしていました。普通は最終節に勝って残留を決めるパターンが大半だと思うのですが、あっさり負けましたからね。それでも残留できたのはやっぱりこのチームが何か持っているということなんだと改めて思った次第です。

正直、実力的には冷静に見ても都1部の中でもかなり下位だと思っていますし、今年も大苦戦は必至でしょう。

 

Q. そんな中、今シーズンは新たなメンバーが5名も加わった。「あのサンパチオがメンバー補強?」と他のチームもざわついていたようだが。

そうなんですよ、たしかに珍しい。私は人事・広報担当ではあるのですが、選手のリクルーティングについて基本はFCの監督やメンバーに任せています。採用するかどうかの判断にも口を出しません。なので、今回も監督の木下から「あ、5名採るから」と事後に資料を渡されただけです。

実はその5名とはまだ顔合わせできていません。人事担当に挨拶にも来ない(笑)。そこは社会人の基本として厳しく指導していきたいと思います。

サンパチオFCはご承知のように独特の雰囲気・空気感を醸し出していますので最初は慣れるのに苦労するかと思いますが、実力は申し分ないと聞いていますからまぁ大丈夫でしょう。ある意味この5名がどう適合できるかが、今シーズンのサンパチオFCのキーになってくるでしょうね。

 

Q. 先ほど名前が挙がった木下選手兼監督は、今シーズンは選手登録していない。

今シーズンはスタッフ登録ですね。彼なりの苦渋の決断だったと思います。ライフワークフットサルバランス、都リーガーの誰もがぶち当たる壁です。今までは木下が42歳という年齢までそれを体現してくれていたところがありますが、今シーズンはその木下でさえ超えることのできない高い壁が木下家に存在した・・・ということでしょうか。これ以上は私からはコメントを差し控えますが。

来シーズンは家族会議の結果次第では再登録も考えているようなので、期待して下さい。今シーズンもたまに試合には顔を出すようですから、彼の経験値を活かせる場面がきっとあるでしょう。

 

Q. 冒頭、「今年も協議の結果サンパチオFCのスポンサーを継続することになった」との話があったが、スポンサー継続は毎年検討しているものなのか。同じサンパチオグループとして、メインスポンサーにつくのは当然との見方もできるが。

いやいや、前回の会見でも申し上げたように、毎年継続するかどうかはかなり真剣に議論をして決定しています。今後の永続的発展を目指していく我々サンパチオエンタテイメントの知名度・認知度を今以上に向上させること、この目的を達成できるぐらい影響力のあるチームはどこか、という視点ですね。そういう意味では同じグループと言えども、それ以上に影響力のあるチームがあればいつでも選択肢になりえますので、サンパチオFCへのスポンサードが既定路線とは全く考えていません。

我がサンパチオエンタテイメントは今年は恒例の府中正月大会で13年ぶりのベスト4入りを果たし、「府中の老舗チーム」の地位はそれなりに確立できたと思っていますが、フットサルを始めとして様々な活動に取り組む位置づけとしてサンパチオエンタテイメントがあるということはもっとアピールしていきたいと思っているところです。

 

Q. 前回会見の際にサンパチオFCの広報媒体としての訴求力の高さを評価していた。この点は変わりないか。

むしろ訴求力はあの時よりもさらに上がっているのではないでしょうか。このコロナ禍でみなさんの記憶も薄れていると思いますが、昨年度はサンパチオFCとしても一気に知名度が上がった、ある種エポックメイキング的な出来事がありました。

そうです、FC NAKAI。全日本フットサル選手権の東京都予選でFC NAKAIと対戦できたおかげで、試合前後の告知や「せっかくの休日なので勝つ。」の横断幕、Fの頂への出演、試合でもPKストップからのゴールに加え、直後のキックオフゴールを許しベンチで全員がズッコケる展開などなど、話題性を全国に向けて発信・展開することができました。

これは私の広報担当の腕・・・では全くなく、まさにFC NAKAI様様様様でしたが、結果としてサンパチオFCの知名度は格段に上がったと思っています。

あともう1つはキヨポンチ・・・いや間違えました、清野氏との関係性も知名度を上げる1つの要因に間違いなくなっていると思います。

昨シーズン現役引退しましたが、キヨポ・・・清野氏は日本フットサル界でも名の通った影響力のある人材です。サンパチオFCもダウポンチからいろいろな側面で協賛いただき、サンパチオグループ主催の「コパチオ」に今年もチームで参加して本気メンバーで臨んでくるなど、彼は間違いなくサンパチオのファンだと思いますが(笑)、知名度向上に対する貢献度は大変高いと思っています。改めてこの場でキヨポ・・・いや清野氏には深謝申し上げたいと思います。

こういった背景もあり、たしかにスポンサー継続是非の議論はしたものの、今シーズンに関しては満場一致で継続となるのにそれほど時間はかかりませんでしたね。

但し、今シーズンの結果で、例えば来期二部に落ちるようなことがあれば、そこはまた改めてシビアに検討していく必要があると考えています。

 

Q. 最後にサンパチオFCを応援するみなさんに向けて一言。

先ほど述べたように、昨年はFC NAKAIや清野氏のおかげで多くの方にサンパチオFCを知ってもらうことができました。そういう意味では今シーズンは昨年以上に注目されることが予想され、メンバーは少々プレッシャーを感じていると思いますが、冷静に分析すると今シーズンも一番の目標は「一部残留」が現実的なところと見ています。

厳しい戦いが続くとは思いますが、「エンタテイメント性」の発揮を忘れず、みなさんを楽しませるフットサルを今シーズンも展開してもらいたいと思います。

ぜひ最後までサンパチオFCの応援をよろしくお願いします。

 

Q. それでは以上となります。ありがとうございました。

・・・あの、最後にすいません、3分だけ時間をもらってもいいでしょうか。ただ聞いてもらうだけで構いません。もう少しだけお付き合いください。

我々サンパチオの始まりは1997年、三鷹高校サッカー部OBと八王子高校サッカー部OBとで、「サンパチオ」というフットサルチームを結成したのが始まりでした。

その結成メンバーの1人に「福島詩文」という人物がいましたが、今年6月8日、42歳という若さにも関わらず病気でこの世を去りました。

福島詩文はサンパチオの後に GOLACO→カフリンガ東久留米を経て、再びサンパチオに戻って都二部を優勝した2010年 に「俺一部は(登録しなくて)いいわ」という言葉を残してフットサルから引退したわけですが、サンパチオで最後にボールを蹴ったのはその2010年、今のサンパチオFCの現役メンバーはむしろ詩文と接点がないメンバーが多くなっているんだなと、今回の件で改めて実感したことがありました。

突然ですが私は、組織に存在するとよく言われることがある「現状があるのは先人たちのおかげだからその人たちに感謝しよう」という風潮があまり好きではありません。たしかにそういった面があることは全否定しませんが、今いるメンバーは未来に向かってさらなる発展をしていこうと考えているわけで、先人たちに感謝こそすれ、その人たちが足かせや目の上のたんこぶになっては絶対にいけないと考えるからです。

上記のような発言をする組織に限って、そういった先人たちが足かせになって幅を利かせているもので、さらに成長の阻害要因になっている。そんな組織をたくさん見てきました。

私もサンパチオ結成メンバーの1人ですが、今の現役メンバーが伸び伸びとプレーに集中できるように、我々結成メンバーに気を使い過ぎてそれこそ自分が彼らの成長の足かせにならないように、そのあたりは大変気にしながらサンパチオ全体のマネジメントを行っているつもりです。

ただ、これだけは今の現役メンバーに伝えておきたい。あなたたちがプレーを目にすることがなかった福島詩文はまさにスーパースターでした。小刻みなステップ、めちゃくちゃな速さ、からの逆サイド目掛けたトゥーキックシュート。誰も止められませんでした。サンパチオ初期の発展を支えたのは、間違いなく彼でした。

そんな選手が過去のサンパチオにいたことを、しっかり覚えておいてもらいたい。そして、今シーズンは詩文に感謝して、ピッチに立って全力を尽くして戦ってもらいたい。今あなたがサンパチオの一員としてピッチに立てているのは、詩文のおかげなのだから。

自分が嫌いだと言うことを押し付けることになった点は恐縮ですが、今のサンパチオ現役メンバーにはどうしてもこのことを伝えたくてお時間を頂きました。まぁ当の詩文本人は極度の照れ屋なので、「恥ずかしいからやめて」と言っているでしょうが(笑)。

そして、都リーガーのみなさん、今シーズンピッチに立つことができるのは皆さんが健康であればこそです。

何よりも健康第一。そして自分を支えてくれているチームメンバー、家族、友人、各種関係者に感謝の念を持って、今シーズンも熱い戦いを繰り広げてくれることを都リーグファンの1人として期待しています。

最後に、私的なところでお時間をいただきました。これで会見を終了したいと思います。本日はありがとうございました。

 

以上

 

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ブラジル発のフットサルブランドダウポンチ(DalPonte)日本を始めとする世界20カ国以上に輸出販売を行っており世界中のファンを魅了し続けている。

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