【サンパチオ夏休み特別インタビュー】開幕戦を勝利できたことは素直に嬉しいです

小金井ジュールとの開幕戦、公式戦初采配で初勝利を挙げた紅谷(選手兼)監督にサンパッチーニが根掘り葉掘り聞いてみた。

 

取材:サンパッチー二
協力:サンパチオエンタテイメント

 

—— 開幕戦勝利おめでとうございます。試合を振り返って率直な感想をお聞かせください。

ありがとうございます。開幕戦を勝利できたことは素直に嬉しいです。チームとしての準備は十分ではなかったですが、一人ひとりが自分の役割を果たしてくれた結果だと思います。

 

—— どんな采配を見せてくれるのかとても楽しみにしていました。選手兼監督として初采配はいかがでしたか?

開幕前に大口を叩いときながら、傍から見ると面白味のない試合運び且つ采配だったかと思います。ただ、開幕戦は何よりも結果が重要なので、最低限の結果を出せたことに満足しています。

あと、選手兼監督としての初の試合という点については、意外かもしれませんが、以前よりも気持ち的には楽でしたね。

 

—— 意外です、詳しく教えていただけませんか?

18歳からこのチームに加入させていただいて、フットサル以外にもたくさんのことをこのチームで教わりました。そのため、数年前からはチームへの感謝の大きさがそのまま責任感に変わっていきました。厳しい状況を打開するプレーやチームメイトを最大限活かすプレーなど、自分の力量以上のものを自分に求めるようになりました。

そんな中で監督となり、これまで選手としてコート内で貢献しようとしていたことが、コート外でも貢献できる機会をいただきました。貢献できる手段が増えたことで気持ち的に楽になりました。

 

—— プレー時間が少なかったのはそういう思いからだったのですね。試合前の集合写真で前列に座っているメンバーが持っているマリーゴールド、紅谷さんが用意したとお聞きしました。どのような意味が込められていたのでしょうか?

具体的な背景や経緯は私なんかから語るのは恐れ多いですが、私の想いについてはご説明させていただきます。

以前にチーム創設メンバーの一人である裕太さんから、現役メンバーに対する想いが語られたのは、記憶に新しいかと思います。その言葉を受けて、改めてこれまでチームに関わってくれた方々への感謝とこの恵まれた環境を存分に楽しんでいきたいと感じました。後者については試合などの活動を通してお見せしていければと思いますが、前者についてはどう表現していいか、どう現役メンバーで共有していいか正直分かりません。

また、本来であれば、こうした場でこのように話すこと自体が薄っぺらく受け取られるかもしれません。今回の行動はこうした難しい課題に対して、私なりに出した答えです。

関係する方々にとって、この花を見て思い浮かぶ人はきっと同じであり、そこには特別な思い出があるかと思います。我々がその思い出を共有することはできませんが、今後新しい思い出をみんなで作っていきましょう。

 

—— もう少し采配についてお聞かせください。密かに開幕スタメンを注目しておりました。やりましたね、自身の開幕スタメンについては?

それについては単純な話で、自分の中のリトル紅谷が「スタメンで出たい」と言ったので迷わずそうしました。

ちなみにリトル紅谷とリトル本田はマブダチです。

 

—— 自分の中でしっかり自問自答して出した答えだったわけですね。前半半ば過ぎトキヤ選手をピッチに送り込みました。ファーストプレイがトラミ、正式に言うとトラップミスですが、そのことについてはどう思われますか?

私は意図的にファーストプレーの選手にリスクのないポジションでボールに触らせるようにしています。この時も一緒に交代した戸木がファーストプレーだったので、私はまず戸木にパスを出しました。おそらく戸木も私と同じ考えを持っていたので、すぐにトキヤにパスを出しました。しかしその時、足から「ドックン…、ドックン…」と振動が伝わってきました。そうです、トキヤの心臓の鼓動です。トラミはとてつもない緊張が原因だったのでしょう。

ただ、注目いただきたいのはその後何事もなかったかのように「スンッ」とした顔をしていたところです。「えっ、何かありましたか?」と言わんばかりのあの顔… 菅田将暉ぐらい格好良く見えました。

 

—— 以前、パスミスから失点しまい自ら交代を要求した小池とは違い頼もしく感じます。前半はスコアレス、ハーフタイムでは後半に向けどんな指示をしたのでしようか?

指示というか、ハーフタイムでは「トキヤのファーストプレーってトラミ?」という確認と、「この流れ、負ける気しない?やばくない?」という話をしました。

試合中に細かな戦術を修正できるような器用なチームではないですし、とにかく良い雰囲気を保つことがこのチームにとっては何より重要なので。

 

—— 後半ベンチが盛り上がるシーンは数回ありましたが得点を奪えず試合終盤までスコアレス、嫌な雰囲気も漂いかけた後半17分、飯塚が一蹴しました。その時のお気持ちをお聞かせください。

純粋に嬉しかったですし、興奮しましたね。残り時間的にも勝ちに大きく近づいた瞬間でしたし、全員同じ気持ちだったと思います。

飯塚本人もベンチに走り、喜びを共有してましたが、初めての連続肘タッチにぎこちなさが伺えました。今後改善を促していきたいと思います。

 

—— 何度かピンチはあったものの1部リーグで初めてクリーンシートを達成しました。これには正直驚きました。

私自身はそれほど驚きはなかったですね。試合前に戦術に関する話は特にせず、「相手と同じことを相手以上にやろう」と言いました。ジュールは一人ひとりの守備の意識が他チームよりも高いチームなので、そこを基準に置くことで自分が何をすべきかが自ずと見えたのだと思います。控えめに言って、名采配です。

 

—— 中位リーグへ幸先の良いスタートとなりました。次節は昨シーズンリーグ最少失点のバンフさん、開幕戦以上に難しい試合になりそうですね。

そうですね、勝てる可能性は低そうですね。ただ、以前バンフに所属していたトキヤがいるので、相手選手の苦手な食べ物や女性の好み、JAL派かANA派かなど、完璧に調査済みです。そこを上手く突いていければと思っています。

 

—— 開幕戦は出席人数14人で全員がベンチ入りできる状況がありました。次節の状況は当日まで分かりませんが15人以上出席者がいた時に監督の手腕が再び試されると思っています。そのことについてはどのようにお考えですか?

開幕戦は久々の試合でみんなテンション上がって、たまたま多く集まったので今後15人以上となることはおそらくないでしょうね(笑) ですがそうなった場合は、全員が平等となる基準でベンチ入りメンバーを決めていきたいと思います。

ちなみにすでに私の中で一つの基準となっていることは、チームへの貢献度ですね。基本的に全員が選手であるチームの中で、運営業務や雑務をやってくれているメンバーは当然優遇されるべきだと思います。

 

—— 過去の監督の中にはお中元やお歳暮などで判断していた方、くじ引きや占いを活かした方もいたと聞いたことがあります。そのような方法は使わない方向でしょうか?

えっ、そんなことをしていた監督がいたんですか……となると、チームを通さずに営業に行ったり、お車代として多額のギャラをもらったりしていたんでしょうね…

本件については、現監督として関係者の皆様に心よりお詫び申し上げると共に、第三者委員会を設置し、全面調査を行う所存です。そして必ずや監獄にぶち込んでやります。じっちゃんの名にかけて。

 

—— ところで今シーズン期待する選手に宿村選手を挙げておりましたが、この試合は期待通りのパフォーマンスでしたか?

期待通り素晴らしいパフォーマンスでしたね。試合に来る気配を一切見せず、参加メンバーに確実にベンチ入りができるという安心感を与えてくれました。熱盛です。

 

—— 最後に開幕戦のサンパチオのMVPを教えてください。

もちろん私でしょうね。前日に髪も切りましたし、会場まではわりとオシャレな服も着ていきました。最近体重が増加気味ですが、細すぎるよりも良いかなと。

あっ、ちなみにMVPって「マジでビジュアルがパーフェクト」の略で合ってますよね?

 

IISを期待しています。ありがとうございました!

 

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