都リーグ12試合目、ミスターサンパチオ高橋のPK弾で1-0で勝利!今季最終戦を白星飾る!!!

東京都フットサル1部リーグは全12チームの総当たりのリーグである。

つまり、年間11試合が行われる。

ところが、フットサルを愛するがあまり、ということだろうか、人知れず12試合目を闘って来たチームがいた。

 

サンパチオフットサルクラブ。

知られざる12試合目のマッチレポート。

 

2018年のとある休日、東京都フットサル1部リーグ第14節が開催された。

この試合に向け、入念な練習、打合せをしてきたというサンパチオフットサルクラブ(以下サンパチオ)。

 

会場では、木下監督を中心にセットプレーのバリエーションや、相手チームの弱点、気を付けるべきことなどが確認されていた。

そして、いよいよスタメンの発表とゲームキャプテンの指名。

この試合のゲームキャプテンを任されたのは、意外にも小出。

「え、俺!?ですか」と小出。

写真:小出は思わず体育座りを解き、立ち上がってしまった。

 

試合前に一度選手の心拍数を上げておくようにしています、とかつて木下監督が語っていたのはこのことだろうか。木下監督による先発メンバーおよびキャプテンの指名は奥が深い。

 

ミーティングも終わり、アップを開始したサンパチオ。

今シーズンより、声量に定評があった宿村に代わり、サッカー経験豊富な平松がブラジル体操を仕切ることが多かったが第14節も同様だ。

写真:ラテン的で自由な雰囲気が見事なサンパチオのブラジル体操。

 

平松は宿村と同じ高校出身だけあって、昨シーズンとほとんど変わらないアップになっている。

これについてのメリットやデメリットはどちらも考えられるが、細かい話しはさておき、この日のブラジル体操はマンネリ化の向こうに新境地があることを教えてくれるような見事なパフォーマンスだった。

開放感と自由さ。ブラジル体操の本質とも言うべきラテンのスピリットを表現した素晴らしいバラバラ感。先頭の平松だけが、逆方向を向いてしまっているという写真の瞬間はとくに凄かった。

 

アップが終わると、サンパチオが大事にしているひと時。

試合前の円陣だ。リラックスしながらゆっくりと円陣を楽しんでいたサンパチオだったが審判より催促を受けてしまう。審判団とサンパチオには違う時間が流れていた。

写真:カメラの存在に気づき迷惑そうなサンパチオの選手たち。

 

サンパチオの円陣について、早急に改善が必要であることはぜひこのレポートを通して伝えたい。

これまでなかなか良い伝え方が分からず、サンパチオのこのスタイルを3年近く見て見ぬ振りをしてきた筆者も、少々反省すべきなのかもしれない。

 

そして、いよいよキックオフ。

 

前半

誰からも立ち上がりの奇襲を予想されていたサンパチオだったが、普通では(あくまでも筆者にとっての普通ではあるが)考えられない5人がコートに立っていた。

木下監督が、7番小池をスタメンにしてしまっていたのだ。

この決断の理由には諸説ある。主なものはふたつあり

①新ユニホームになってから7番は土屋ではなく、小池に変わっていたことを忘れていた説。

②運を味方にしたくてラッキー7にあやかった説。

など。

本当の理由は②だという噂を先日耳にしたが、勝負師木下監督の采配は、やはり相当奥が深い。

写真:試合がキックオフすると願掛けが瞬時に終わったのか、小池は鯰江と即交代となっていた。

 

開始3分、絶好のチャンスがサンパチオに訪れる。

ハーフ付近でボールを奪った紅谷が、前にいる杉村に絶妙のパス、杉村が強引にシュートを放つ。一度相手キーパーにはじかれてしまうが、そのこぼれ球を鯰江がシュートしたところ、後ろから倒され、PKを獲得した。

PKは精神力が試されるプレーだ。

より気持ちの入った選手を見出すために、木下監督が倒されて傷んだ鯰江以外の選手に向けて、キッカーを立候補させた。

写真:鯰江は相当痛がっている。

 

サンパチオとしては、珍しく全員が手を挙げ、なかなか決まらない。

第14節にかける強い思いが伝わってきた。

写真:鯰江の容態よりも勝つためにPKが大事なサンパチオ。

 

そして、久しぶりに試合に来ていた、ミスターサンパチオこと高橋がキッカーに。

写真:高橋の気持ちがとにかく際立っていたようだ。

 

無事ゴールを決め、幸先の良いスタートをきった。

 

その後、前半はのらりくらり作戦にシフトしたのか、特になにも起こることなくハーフタイムに。

 

ハーフタイム

だが、その状況に危機感を感じた都リーグ屈指のイケメンGK安藤が、ペットボトルでフォーメーションを確認。

写真:人間の70%は水分であるため、水の入ったペットボトルだとよりリアルな話しができるという。

 

作戦ボードを使うチームも多いが、地球にやさしいサンパチオの道具は最低限。道具も選手もあるものを使う、というエコロジー精神が、こういう場面でも発揮されていた。

また「ペットボルは人間に似ているので」と後に語ってくれたのは安藤。水の入ったペットボトルは体内の70%が水分という人間のからだに似ているため気持ちを入れてフォーメーションの話しがしやすいのだという。

理想的には成分がより人間の水分に近いという某スポーツ飲料ということだったが、体育館での利用は水以外禁止されている。

 

後半

後半は打って変わって攻防の激しい展開となった。

 

中盤に差し掛かると、体力の無くなってきたサンパチオがいつも通り押され始める。

だがなんとか体を張ってブロック。

両チーム激しくぶつかり合い、一触即発の場面も。

写真:スポーツに垣根はない。相手は何を思うのか。

 

また、体の張り方という視点で見た時に、違う競技に感じるほど独創的な戦術も披露していた。

 

試合も終盤、相手チームにも攻め疲れが見え始めたころ、追加点のチャンスが訪れる。

カウンターから、右サイドを駆け抜けた立花。シュート性のパスで長い距離を走った戸木へ。あとは流し込むだけに思われたが、やはり戸木は戸木だった。

写真:ベンチも含め全員ががっかり。決めていれば、勝利は決定的だったが。

 

追加点を奪えなかったサンパチオだが、なんとか最後まで無失点でゲームセット。

甲子園行きを決めた高校球児のように、勝利を喜ぶメンバー。

 

人知れず開催された試合だったが、無失点での勝利で幕を閉じた。

もちろん勝ち点は追加されなかった。

 

あとがき

試合前の集合写真は、現在都リーグでは当たり前のようになっています。でも、この集合写真はやはりフットサルスタイルさんのおかげということを忘れてはいけませんね。

この場を借りて改めて心より御礼申し上げます。

Jリーグや代表戦、海外リーグの試合前には必ず、試合前に集合写真が撮られていますが、フットサルスタイルさんの集合写真は、都リーグの格式を確実に上げてくれています。

選手たちの中にはかつて憧れていたプロらしさを感じ、喜びを得ているい者もいるでしょう。試合への入り方も、集合写真があるのとないとでは、だいぶ変わってくるだろうと感じています。

来シーズンも集合写真がありますように。

 

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ブラジル発のフットサルブランドダウポンチ(DalPonte)日本を始めとする世界20カ国以上に輸出販売を行っており世界中のファンを魅了し続けている。

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