東京都フットサル1部リーグの第5節、NEO戦を写真でざっくり振り返る。
台風12号が接近し特別非常事態宣言が発令され、それが試合にどう影響するかが懸念された中、「パターン青、NEOです!」という報告を受けたサンパチオは、白いユニホームを身にまとい、総員が第一種戦闘配置につくべく準備を始めた。
スタメンは紅谷、小出、飯塚、岩本、立花の5人。アゴンゲリオンこと紅谷は昨年の2017年7月17日の不動前戦から、な、なんと12試合連続。ひそかに連続スタメン記録を更新し続けている。
仕事を終えた吉野がキックオフ直前に到着したためベンチには入れず、ゴール裏の観客スペースで戦況を見つめることに。
前半
周到な準備をして臨んできた相手に対して、サンパチオはデータを取っていない以上、現場各自の判断を優先し、スタメン達に全てを賭けるが、序盤から一方的な圧力を受けて守備に追われる時間が続く。
紅谷を中心に、時には立花と、時には飯塚とシーン毎にユニゾンディフェンスで対抗し、何とかゴールを守っていく。
サンパチオは第一種警戒態勢を敷く中、1次防衛線に迫る相手に対して、鯰江が必死のスライディングで阻止しようとするも、キックフェイントで空しく通過。1次防衛線を突破される。
2次防衛線を担当するのは、前職で鯰江の先輩だった杉村。後輩のミスを先輩らしくフォローするもあえなく撃沈。
目標はゴールに向けて依然侵攻中。3次防衛線に小池が立ちはだかるも、あっさり料理。
4次防衛線の土屋でようやくカット。10番にやられっぱなし。
相手がシュートを打つ瞬間、NBAのフリースロー張りに吉野が観客席から笑わせ、ボールは吉野の方向へ。吉野がどんな笑わせ方をしたのかは、忘年会に再現してもらおうかな。
再三ゴール前まで迫られながらも何とか耐えていたが、前半9分、小出と杉村がハーフウェイ付近で何となくパース。何となくそのボールを奪われ、何となく先制されーる。
先制点をとられ、心理攻撃を受けたメンバーは徐々に精神汚染されていく。
続けざまに、コーナーキックとミドルシュートで瞬く間に3失点。
たまらずピッチ内の紅谷が監督にタイムアウトを要求。紅谷が「動け、動け、動け、動け、今動かなきゃ、今やらなきゃ、負けちゃうんだ!そんなの嫌だよ。動いてよ!」と発破をかけるが、相当なシュートを受けていた岩本はすでに、活動限界か。
活動限界まであと7分29秒。
タイムアウト明け、動きを取り戻すかに思われたが、相手キックインからいわゆるチョンドンをきっちりファーサイドで合わせられ失点。ものの240秒で4失点。ここで、サンパチオの精神汚染はYに突入。
活動限界も近づいてきた中、4失点で木下選手兼監督がとうとう暴走したか、モードが反転してしまったか、攻める方向間違え、味方ベンチに向かってパス。
防戦一方の中、徐々にボールを持つ時間も増え、杉村がミドルシュートを狙うが、ゴールまでが遠い。
相手の絶対不可侵領域に突入し「この距離ならば!」と突破を試みるも、ボールをロスト。
遠くもダメ、近くもダメなら、と空中戦を試みるが、ハードル飛びみたいになってしまう。
逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ、、、ん、土屋は何してる?
辛抱強く守りながらチャンスを待つが、得点の匂いを感じさせるシーンはまったくなく、公式記録上前半のシュート一本は平松のこのシーンか?
これといって得点チャンスはなかった前半。0-4で折り返す。
ハーフタイム
後半の反撃に備え、「ヤシマ作戦を実行しよう」と提案する土屋だったが、メンバーのほとんどがその内容を知らず、賛成2、条件付賛成が1で、監督の判断に委ねられた。
木下監督はヤシマ作戦を実行しないことを決断。DFの確認を行った。
「こっちから来た攻撃には、ATフィールドはこうやって全開にするんだ」と、力説するも、立花と田中の目はうつろ。岩本に至ってはネットに絡まってしまう始末。
後半
「僕はアゴンゲリオン初号機パイロット、紅谷昭光です!!」と今まで見せなかった覚悟が紅谷を覚醒へと導くか。
後半も前半同様に前からプレッシャーを受けるが、その紅谷が躍動していく。紅谷がドリブルで中央突破し右サイドの小出へ、そのリターンをゴール正面1mであわすも枠の外。
その直後の後半2分、ハーフウェイ付近、カウンターを受けそうなところ杉村が巧くボールを奪いカウンター返し。飯塚が持ち込み紅谷に預け、紅谷がラストパス。「早く!」と周りからの声に「分かってるちゅーのー」と逆サイドから杉村が走り込み押し込もうとするが、相手選手が先に自陣ゴールに押し込み、オウンゴールでようやく1点を返す。
「自分一人では何もできなかった」と杉村が後日言っていたが、そもそも審判はオウンゴールと判定。杉村のゴールとはならず、残念。
反撃開始といきたいところだったがフィジカルに勝る相手になかなかボールを奪えずヤキモキ。最強の拒絶タイプの相手に2人で挑んだが、予想以上の破壊力で2人とも倒されてしまう。
岩本は動けない分、より細かな指示をいつも以上に出していた。ゴールを守る前にやることが多いのがサンパチオのGK.。
セットを変えるも攻撃の糸口がつかめない。それでもどうにかこうにか縦に早い攻撃でシュートシーンを作り出す。自陣でボールを奪った土屋がドリブルで持ち込み前線の平松へ。シュートするが吉野の変顔を思い出してしまい、ボールをふかしてしまう。
平松がハーフウェイ付近でボールを奪い2対1、相手を引き寄せ右サイドの杉村へ。
杉村はキーパーを交わそうとするが相手キーパーのいい飛び出しに止められる。
後半9分、追い上げムードが高まる中、暴走してしまった小池が、相手キーパーへのバックパスに対しプレッシャーをかけ、パスをつながれ置き去りに。駆け上がった相手に失点。再び4点差に。
相手ベンチからは「勝ったな」と聞こえたとか聞こえないとか。
その後も、4点差をひっくり返そうと、奇跡を信じてシュートを打ち続けるが、相手キーパーにほぼキャッチされる。
奇跡を待つより捨て身の覚悟で挑んだ飯塚だったが、相手も必死に食らい付いてくる。
そんな中、奇跡が!
審判がモップ要求。飯塚が倒れた場所とは違う箇所を拭くよう指示。
そう、奇跡ってのは、起こしてこそ初めて価値がでる。
台風により、雨漏り発生。
まさか。これは?ノーゲームもある?
ベンチから必死の交渉が始まるが、運営側は続行を指示。
アウトオブプレーになると床を拭く係りが配置された。
やはり、奇跡を待つより地道な努力が大事。
後半から動きが良くなっていた紅谷が、とうとう横断幕とのシンクロ率80%以上を記録。顔の向きが…惜しい。
シンクロ率が上がり、覚醒寸前の紅谷にチャンスがたくさん訪れる。コーナーからゴール正面フリーでシュートするも無常にバーの上。
自陣からドリブルで持ち込みそのままシュートするも相手キーパーが立ちはだかり得点ならず。
さらに、戸木にもチャンスが訪れる。田中からどフリーでボールを受けそのままドリブル。そのドリブルが大きくなってしまったが、一応ボールを追う。
そんな時は、笑えばいいとおもうよ。
後半だけでシュート21本打つもオウンゴールの1点だけ。終わってみれば1対5で乾杯、いや、完敗。
時計の針は元に戻らない。だが、自分たちの手で進めることはできる。サンパチオ東京都一部保管計画を粛々と遂行していくしかない。
試合後は台風の通過を待ちながら、ビールで命の洗濯。
大川会長も駆けつけ、この日の敗戦を綺麗さっぱり忘れたとか。
予告
サンパチオ東京都一部保管計画はほぼ計画通りに進行中。
ざわめくベテラン勢。練習参加率が激減するメンバー。育休に入るパパ達。
サンパチオから勝ち点を奪いたい各チーム。
それぞれの想いが交錯する中、サンパチオのモチベーションは既にリーグ戦以外のところへ。
さぁて、この次も、サービスサービスーぅ。
写真提供:東京都フットサル情報サイト【FutsalStyle】
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