サンパッチーニが聞き出す試合の真相

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PUMA CUP 全日本フットサル選手権 東京都大会予選
12点を奪う圧勝でコマをすすめたサンパチオフットサルクラブから、この日3得点と活躍された大川高志選手に伺いました。

 

———— 快勝でした。振り返っていかがでしょうか?

今日は、とにかく全力でしっかりやらないと足元をすくわれるぞ。とチームに危機感をもたせて試合に臨んだのが良かったと思います。それと立花が(未登録で)出場できなかったのはショックでしたが、結果的に彼の分もがんばろうと気持ちが一つになれたのは大きかったです。

———— 大川選手は監督もしています。何か具体的な作戦があったのでしょうか。

ミーティング前から選手たちも同じ気持ちになっていましたが、ディフェンスは最初から前からいこう、飛ばしていこうと。先発に杉村を起用して長めに使ったのも、とにかく攻めよう、というムードを出したかったからで、これは当たりだったと思います。

———— 前半で5得点、圧倒していました。

先制ゴールまでは苦労しました。最初のシュートも向うでしたし、あれを決められていたら流れは違っていました。いつものサンパチオなら決められています(笑)しかし、それを守り切って先制点を取りすぐに追加点。今思えば紅谷が決めてくれた3点目で試合は決まっていたのかもしれません。相手の集中力が切れたのが分かったので。

———— 今、思えば?

はい、今思えば。相手の集中力が切れたと思うんですが、やっぱりこちらもほっとした空気になっていた。前半残り1分でタイムアウトを取り、まだまだ攻め続けようと。みんなSの部分を出しちゃってくれ、と話をしました。

———— 萩原選手と杉村選手がすぐに追加点をあげました。

彼らのSの部分がでましたね。あの2点は本当によかった。サンパチオがエンジンをかけ直して畳み掛けるという展開はめずらしいです。我ながら良いタイムアウトだったと思います。あの流れがあり、自分の出場機会も理想的な形でつくれたわけなので。

———— そして3得点の大活躍。監督の後半フル出場には正直驚きました。

ありがとうございます。試合前に「前半に4点とって後半監督をフル出場させるぞ!」と木下選手がみんなに声をかけてくれていたのですが、5点とってその通りになりました。みんなのおかげです。

———— みんなのおかげというのは、珍しいですね(笑)

3得点については、それなりに自分の実力のおかげと言いたい部分もあるのですが、フル出場の件は、やる気にさせてくれたメンバーのおかげだなと。一度はっきりと交代を求めた時がありました。後半二度目のタイムアウトの時なんですが。

———— どうして交代しなかったのです?

宿村監督代行が「休憩は今だけです、行ってください」と。それと前半、私に、交代希望を却下された萩原が「ぼくも疲れたとき交代できなかったっすよ!」と言ってきたので、なにくそ~となりました。実際、今日のメンバーは最後までファイトするプレーが随所に出ていたので、ぼくも一選手としてやり切らない分けにはいかないなと覚悟が決まりました。

———— その結果、ハットトリックです。得点シーンを振り返ってください。

今日は普段の練習の時よりもなぜかゴールがよく見えていたんですね。1点目はコーナーキックからリターンを受けてドリブルしてからのGKの股間を抜くコロコロシュートは、東京都1部リーグレベルだったんじゃないでしょうか。

———— はい、素晴らしいゴールでした。東京都1部リーグレベルのプレーだったと思います。

2点目は左サイドでワントラップしてから右足で。3点目もほぼ同じ位置で右サイドから受けたパスをノートラップで打ちました。気持ちよかったです。

———— 2点目、3点目は、ごっつぁんゴールでしたね。

それはちがいます。決して簡単なゴールじゃないですよ。あの瞬間、あそこに顔を出すのが難しいんです。練習の賜物です。

———— すいません、見事なファインゴールでした。公式戦ゴールは久々でしたよね?

おそらく公式戦ゴールは5年ぶりとか、6年ぶりとか、そういう感じです。

———— サンパチオ最年長ゴール、サンパチオ最年長ハットトリックも更新しました。

あ、やっぱりそうですか。最高ですね。意識はしてなかったですが。

———— それと、出場したフィールドプレーヤーが全員得点をあげましたね。

ああ、なるほど。今になって最後の本多のゴールの盛り上がりの意味がわかりました(笑)そういうことだったんですね。あの時間は必死だったので。私のフリーランが良いオトリになっていたんじゃないですか?

———— どうでしょうか。ただ、必死さは伝わってきました。土屋選手に守備で怒られてるときもありましたね。

怒られた…?そう言えば…あの時かな、というのはありますが。今日の土屋選手は、終始闘争心を出し続けていて感心していただけに、それが本当なら残念です。熱くなっても、先輩を敬う気持ちは忘れないでほしいものです。手を抜かない姿勢は、ある意味、教育通りなんですが。

———— 今日一番よかった選手は誰でしょう。

うーん、みんな良かったので難しいですね。先ほどの話がなければ土屋選手と言いたかったんですが。なので、今日の一番はやはり私だと思います。

———— 3点ですもんね。

私が出ていない前半は5点しかとっていませんから。今日の攻撃の要だったと言っても良いのではないでしょうか。

———— なるほど。では今、その喜びをどなたに伝えたいですか?

そうですね、同年代のサンパチオ関係者に伝えたいですね。選手って木下だけだろ?って思っている1977年組も多い気がするんですね。ときどきこのチームの中にも、都リーグの試合の際に、私を頭数に入れないで「今日は11人かあ」とか悪気なくつぶやく輩がいるくらいなので。

———— それは失礼ですね(笑)

失礼です。まだ引退していないんですから。あ、そろそろすいません。これから本多、土屋、木下と食事に行くことになっているので。

———— では、3人にも宜しくお伝えください。次戦も期待しています。

 

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ブラジル発のフットサルブランドダウポンチ(DalPonte)日本を始めとする世界20カ国以上に輸出販売を行っており世界中のファンを魅了し続けている。

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